最近、虫歯や歯周病の検診や歯垢の除去を希望する予防のご予約が増えました。
『歯垢で寿命短縮?』という
記事(姉妹ブログ)の反響かもしれません。
予防専門スタッフが専用ブースを用意し、万全の体制でお待ちしています。
さて今回ご紹介する設備は、虫歯を安全、確実そして正確に検査するための、
レーザー虫歯診断装置です。

ダイアグノデント(DIAGNOdent)といい、
歯科材料のメルセデスベンツのような存在のカボ社(KaVo 本社:ドイツ)が開発した装置で、
(小さいのに、意外と高額な精密機械です)
微弱なレーザーを用いて、齲蝕の進行状況を数値表示します。
2001年の開業当初から、予防歯科に真剣に取り組むために積極的に導入した結果、
継続してメンテナンスされる方の虫歯の治療が激減するなど、大きな効果をあげています。
長所は、
1、レントゲン、肉眼で発見できない初期の虫歯を発見できる。
2、探針などのハンドインスツルメントを用いた場合に起こる
COう蝕を破壊、悪化させる事がない。
3、探針などのハンドインスツルメントでは発見できない、
しずく形状の裂溝の底にある、虫歯も発見できる。
4、虫歯の経過を数値的に追えるため、
経過観察中のう蝕の進行度合いが把握でき、MIに役立つ。
本当は、目視だけで正確に虫歯の診断するのは、ベテランでもとても難しいのです。
虫歯の診断法は、虫歯の程度により、
1、治療目的で診断する場合
2、予防目的で診断する場合
とに分けられ、それぞれ検査法が異なります。
1、治療目的で診断する場合
目で見ても虫歯が確実にあり、治療の必要性が確からしい場合には、
虫歯を正確に診断するために、探針という細い針金での触診(さわった変化)、
およびレントゲン写真による検査といった手段を用います。
当院のレントゲンシステムは、最新の精密で最小被爆のデジタルシステムなので
撮影後、直ちに患者様と一緒に、目の前の大型モニターで大きく拡大して
虫歯の程度を正確に確認することができます。
2、予防目的で診断する場合
治療が必要な虫歯の進行したレベルでなく、削らずに再石灰化が期待できる場合、
つまり、健全な状態から虫歯と呼べる状態までのグレーゾーンの診査は、
より慎重でなくてはなりません。
この範囲の虫歯は適切な予防策をとれば、
再石灰化を促すことで、削って詰める必要がないのです。
グレーゾーンの初期虫歯は、表面が一時的にやわらかい状態なので、
万が一、治療を前提の短針を使ったやり方で行うと、
せっかく治るはずの歯の表面を壊す恐れが高いと学術的には考えられています。
そのため、微弱なレーザー光線で非接触で検査するやり方が、最適なのです。
会社等の検診で虫歯の診断がついてしまうと、
早く削って詰めてもらわないといけないのでは?
と、心配になる方もいらっしゃいますが、定期的な検査を行う方であれば、
まず歯磨きの方法を改善したり、虫歯になる生活習慣を改善するなど
必要なコンサルテーションを行い、直接虫歯になる原因を除去し、
並行して虫歯の進行を止める処置を行い、削る治療の回避を最優先します。
可能性は低いのですが、もし次の検査のときに治療レベルまで進行していたとしても
おそらく早期レベルですので、それから歯を削っても遅くないとご説明しております。
おおはし歯科医院は、
皆様に歯の痛みの心配から解放された快適な日々を送っていただくために、
健康な状態を維持する本当の予防型治療を推進する歯科医院です。
ご予約の際はお電話(☎03(5420)1877)まで、
『検診希望で』とか『予防相談で』
と一言いただくとスムーズです。