『続 このインプラントなに?』出版される |
私が所属する研究施設・日本歯科先端技術研究所で製作した本、
『続 このインプラントなに?』
が、無事完成いたしました。
https://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=444970
どんな内容の本かとお伝えしますと、
他の医院から様々な理由で転院してきた患者様のお口の中で使用中の
インプラントのメーカーやシステムを識別・判定するための本で、
(タイトルが少し緩いのです(笑))
他院で問題の生じたケースを、
回復する事の出来る高いレベルのインプラント専門医向けの専門書です。
日本国内で販売されているインプラントは数十社あり、
さらに同じメーカーでもいくつか異なるシステムを持っている場合もあります。
それぞれの会社独自の規格で作られているため、互換性は無いに等しいのです。
また、使用されているねじ部分やドライバーの先の形も同様に様々です。
そこで、新たな担当医は治療に先立ちどうしても同定が必要になるわけです。
メンテナンスのときに一時的に外そうとしたときに間違えたドライバーで除去しようとすると外れないばかりか、ねじを破損する恐れがあります。
患者様には迷惑な話ですが、これが現実です。
私どものクリニックでインプラント治療を受診された患者様には、
万が一転居等があっても、このような不便が無いよう、
1)世界シェア1位、2位のメーカーを使用している(幸いなことに日本のシェアも同様)。
2)インプラント以外の部品も純正パーツを使っている。
3)使用しているインプラントメーカーをお伝えし、いつでも照会に応じている。
を行っています。
生涯安心して世界中どこでもインプラントの継続治療が受けていただけるためには、どれも必要なことです。
上記の3つが達成できない医院では、自分はインプラント治療をして欲しくないと考えます。
また、体の中に埋め込まれる治療の人工材料を、そんな部分でコストダウンするのは賢明で無いと考えます。
驚くことに他院から移ってきたインプラント患者様にお聞きしても
全くといっていいほど、患者様は自分のインプラントの情報をしりません。
それでこの本の登場となるわけです。
この本は続編ですが、
前作は大学病院をはじめインプラント専門治療機関をはじめ、海外にも翻訳され、
出版社からは、ほめられる位専門書としてはとても売れている本と聞いています。
なぜ、この本が本当に必要とされているのか、
その残念な理由については、
また機会がありましたらお話したいと思います。
恵比寿西口駅前・おおはし歯科医院のHP
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